DXよりも、デジタライゼーション・デジタイゼーション

BLOGタイトルに「デジタライゼーション」「デジタイゼーション」という言葉を入れさせていただきましたが、この言葉ご存知でしたでしょうか?

両方ともデジタル化のことですが、「デジタライゼーション」はプロセス全体もデジタル化するなど長期的な視野でデジタル化していく取り組みのことを指し、「デジタイゼーション」はある工程でのアナログ情報デジタル化のためのデジタルツール導入など、部分的なデジタル化を指します。

「デジタイゼーション」の方は、初めて聞いたかたもいらっしゃるかも知れません。なんだか間違えそうなカタカナですが、ざっくりと「身の丈DX・お手軽DX」と平たく捉えていただくと親しみやすいでしょうか。


「身の丈DX・お手軽DX」成功のポイント

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉についてはビジネスの世界で定着しつつありますが、DXは、ビジネスをどう変革するかといった大局的な戦略を指す一方、社内の課題をデジタルツールなどのIT技術によって解決しようという「社内の業務改善」を指して使われるかたもいらっしゃいます。IT企業としてステラリンクにも、DXというキーワードでお問い合わせをいただくことがあるのですが、現時点でのお問い合わせ内容の多くは、後者の「社内の業務改善」です。ただ、人的リソースや資金リソース不足のため、大きな変化を伴う改善には踏み切れないというお声もよく聞かれます。

DXにはIT人材の確保と育成が不可欠と言われておりますが、既存の業務もある中で、すぐに人材を確保・育成できる部署はあまり多くはないのではないでしょうか。そしてそのようなお客様には、ステラリンクは「身の丈DX・お手軽DX」をオススメしております。それがつまり、デジタライゼーション・デジタイゼーションなのです。

といっても、手作業で行っていた作業をデジタル化すること自体、ピンとこない場合もあるかと思います。今までの慣習を変更するのは抵抗がある、という心理的ブロックもあるかも知れません。そこで今回は、なるべく頑張らないでデジタル化するためのポイントをお伝えいたします。


ポイント1:まずはデジタイゼーションで成功体験を得る

デジタイゼーションは、部分的なデジタル化のことでしたね。今までの業務の中で一つの作業に置き換わるITツールを試してみて、まずは0を1にし、成功体験を得ることが大事です。

似て非なる問題も解決できそうな気もしてきますが、アレコレ手を出し始めると、大事(おおごと)になってきますので「身の丈DX・お手軽DX」を試す場合は注意が必要です。「今回はこの作業のデジタイゼーションのみを行う」というように、言葉を使って担当者間で、認識を共有しておくのもよいでしょう。その際も、全社最適が目標であることを念頭に置いておくと視野が狭くなりすぎることを防げます。

最近のITツールは専門知識がなくても直感的に使えるように進化していますので、いざ使ってみると思いのほか簡単で効果もあることが実感できると思います。この段階で、使いづらい、効果がないと感じるようでしたら、すぐ対象業務を見直したり、ITツールを変更すればOKです。お試し期間のあるITツールから試すと、より導入しやすいでしょう。デジタル化検討する業務は一つに絞っても、ITツールは複数検討する、というのもアリです。気になるITツールがありましたら、提供している企業に気兼ねなく連絡してみましょう。


ポイント2:一人で抱えない

前書きでも申し上げましたが、DX推進にまつわるお悩みの多くは、リソース不足です。そのため、社内担当者が一人という状況もやむを得ませんが、一人で抱えてしまうのはBCPの観点からもおススメできません。小さく始める身の丈DX・お手軽DXであっても、0を1にする時期は心理的にも負担がかかりますので、外部企業や他部署の力も借りましょう。サポートサービスのあるIT企業も数多くあります。導入後に自社でも運用できるように、教育もしてくれるIT企業に依頼すると移行がスムーズで、なおかつ社内に知見も残すことができます。


ポイント3:デジタライゼーション・デジタイゼーションの順番

プロセス全体をデジタル化するデジタライゼーションを行う際には少し注意が必要です。デジタライゼーションでは、グッと複雑さが増してくるためです。ポイント1ではアレコレ手出ししない、ポイント2では一人で抱えない、と申しましたが、デジタライゼーションの検討では、逆にアレコレ業務も見据えた検討が入ってきたり、関係者も増えてくるでしょう。

この時期に問いかけていただきたいことは、「デジタイゼーションは終わっていますか」ということです。もちろん全ての業務が完全に終わっていなくても構いません。ただ、デジタイゼーションが進んでいるとデジタライゼーションが楽になり、デジタライゼーションが進んでいるとDXが楽になるのは間違いありません。今、自分の部署がどの段階にいるのかを踏まえ、順序を意識してデジタル化に取り組んでいくのはいかがでしょうか。


まとめ

今回は、デジタライゼーション・デジタイゼーション、という言葉を使って、手作業で行っていたアナログ業務をデジタル化する身の丈DX・お手軽DXについてお伝えいたしました。いったんデジタル化してみると、やっぱりデジタルは止めてアナログに戻ろう、とは思わないはずです。思ってしまった場合には、そのITツールがあっていない可能性が高いので、他のツールを試しましょう。

ステラリンクではデジタライゼーション・デジタイゼーションに最適なRPAなどのツールを豊富に取り揃えております。デジタライゼーション・デジタイゼーションに関する個別相談だけでも構いませんので、ご相談ご希望の場合は、こちらから、ご連絡をお願いいたします。個別相談は無料でございます、これを機に是非ご検討ください。